艸西草

あかねぐさ。覃賀みひろの雑記ブログです。☆をつけてくださったり、読者になってくださったりなど、本当に嬉しいです。感謝。ありがとうございます!

現時点で好きな漫画家

わたしの好きな漫画家。
推薦文(感想)は、同年代の方に語り掛ける感じで書きました。

【順不同】
長谷川町子、水木しげる、藤子・F・不二夫、
萩尾望都、諸星大二郎、高橋留美子、
五十嵐大介、白山宣之、冨樫義博、
佐々木倫子、今市子、杉浦日向子、
尼子騒兵衛、水沢めぐみ、谷川史子、
柊あおい、和月伸宏、安倍夜郎、
真造圭伍、ONE、高尾滋、
羅川真里茂、望月花梨、津山ちなみ、
九井諒子、長崎ライチ、平尾アウリ、などなど。

 

◇長谷川町子
代表作は言わずと知れた、「サザエさん」。
小さい頃、家に姉妹社(長谷川先生のご姉妹が作られた会社)の原作がたくさん揃っていて、よく読んでいました。総じて表情や動き、そして勿論オチも実に秀逸です。絵がうまいなー、と感じる。初期、中期、後期で、絵も作風も変遷していくのがまた面白い。新聞漫画だけに、時代世相を映した話題も興味深いです。

◇水木しげる
「ゲゲゲの鬼太郎」が一番有名かな。
絵がうまい!!! 本当に。妖怪漫画を描かせたら、やっぱりこの方の右に出る人物はなかなか出ないのではないかなぁ。鬼太郎シリーズも、シリーズによって鬼太郎の性質が違ったりしておもしろい。ほか、戦争の悲惨さを描いたものなども出版されていますね。

◇藤子・F・不二夫
「ドラえもん」!
原作は、ときに、登場人物のものの言い方が辛ラツだと見る向きもあるようですが、わたしはとくにそうは感じません。漫画ならではの、親しみ深くジョークを交えた物言いだと思って読んでいます。時代もあるかもね。ともかく面白い。涙が出ることも。大長編ドラえもんは、途中まで藤子先生ご本人が描かれています。その後は、たぶん没後にアシスタントさんたちが描かれたものかな。子ども向け漫画だけを描いていらしたわけではないようですが、わたしはドラえもんがやっぱり一番好き。

◇萩尾望都
代表作はたくさん。
出会いは「ポーの一族」でした。美しい世界に陶酔したね……。「トーマの心臓」、「11人いる!」、「スター・レッド」などなど、文庫になっているものは殆ど持っている、筈。SF、日常、ファンタジックなものまで、多彩な世界を楽しませてもらいました。いつも全力で、真摯に打ち込んでいらっしゃるのだろうと感じます。最近、「ポーの一族」の続編がそりゃもう何と40年ぶりに刊行されて、大歓喜。この続きも出そうだから、楽しみにしています。

◇諸星大二郎
代表作、たくさん。
本当、ほぼ何を読んでも面白い。出会いは小学館の「諸星大二郎特選集」シリーズです。4集まで出ているかな。「西遊妖猿伝」も面白いし、「妖怪ハンター」シリーズも面白いし。他にも。今は、「BOX」という箱にまつわるお話を描かれていて、新刊が待ち遠しい。

◇高橋留美子
代表作、たくさん。
「らんま1/2」が、新装版で出ていて集めています。可愛い、面白い、そしてメリハリがあるというか……、落とすところは落とすし、〆るところは〆るという感じが気持ちいい。テンポも軽快で、笑わせてくれるし、泣かせてくれる。他にもほしい作品あるんだよな~~。「境界のRINNE」も集めています。

◇五十嵐大介
「海獣の子供」は完結している。
絵にまず引き込まれます。そして、作者の方の世界観の水深。それに尽きる。海獣の子供は、絵が、みずに濡れているんだ。宇宙の中は、何かにひたっているのだろうか? そう感じさせます。感想はそれぞれに違うだろうし、それこそが良い。今は「ディザインズ」が連載されているようです。わたしはコミックス派。これも面白い……!!

◇白山宣之
「地上の記憶」
この1冊しか持っていないのですが、良かった。これは遺作集で、題はきっとご本人のつけたものではないかと。

◇冨樫義博
「幽☆遊☆白書」、「HUNTER×HUNTER」
幽☆遊☆~ のほうは、原作を読んだことがなく、登場人物を一部知っているだけだけれど、読んだらとても面白いだろうな~~~、すっげーーー面白いだろうな。という予感はします。HUNTER~ は、集めていて、いやー、面白い。凝り性で知性派の方なのでしょう。

◇佐々木倫子
「動物のお医者さん」など。
何作か持っていますが、楽しく明るく読めるのは「動物のお医者さん」! 登場人物が個性的で、動物もオモシロイ、愛い。いつの間にかでてくる皆んなのことが大好きになっています。テンポがくせになる。ほのぼのする。

◇今市子
「百鬼夜行抄」など。
「百鬼夜行抄」は、夜に読むのがオツ。人間のおそろしさ、そしておそろしさ、アンドおそろしさ、それから未熟ないとけなさ、それゆえのかわいらしさ、愛おしさなどに思いを馳せるきっかけになります。妖魔が出てきますが、それも含めて人間の心を描いた群像劇という感じです。カラー絵の美しさは必見。ほかにも、ファンタジーものや、愛鳥との日々、BL等も描いていらっしゃいます。どれも面白い。それらのすべて詰まった短編集「懐かしい花の思い出」もおすすめ。

◇杉浦日向子
「百物語」など。
若くして亡くなられたのが、何とも、惜しい。江戸風俗の研究家としても知られているようです。NHK「お江戸でござる」という番組で、ご本人をご覧になった方もいらっしゃるのでは。「百物語」は、文字の通り、怪談、奇談をひとつ、ひとつと描いてゆく形式の漫画です。絵は美しいし、内容も驚くほど面白いから、現代のわれわれには、ノスタルジックとも、いっそエキゾチック(!)とも思えるくらいの濃厚な江戸をご堪能あれ。きっと、一気に最後まで読んでしまうよ。海外のかたにもおすすめしたい逸品。

◇尼子騒兵衛
「落第忍者乱太郎」
アニメ「忍たま乱太郎」ならごぞんじの方もいらっしゃろう。時代考証を基本的にシッカリとしつつ、ギャグ、冗談を織り交ぜて、小さいお友達にも、大きいお友達にも人気の漫画です。実はちょっとしか持っていないのですが、昔からある「漫画調」の絵であるのに、大層かっこよく見える場面があるから驚き! 小さい頃は、朝日小学生新聞で連載されているのを読んでいました。

◇水沢めぐみ
代表作は色々。
「チャイム」だとか、きょうだいと読んでいた世代なんです~~。姉の買ってくる「りぼん」を読んでいました。でも、やはりここは「姫ちゃんのリボン」ですね。絵が可愛い~~、そして話も可愛い! 元気いっぱいの登場人物たちに元気を分けて貰えます。

◇谷川史子
代表作はたくさん。
今は、初期作品は文庫版のほうが手に入りやすいので、「きみのことすきなんだ(傑作選)」、「きもち満月/くじら日和(長編集)」、「君と僕の街で(オムニバス集)」あたりから是非。絵がとても可愛い。そして、お話も切なかったり可愛かったり、これぞ王道少女漫画! という感じです。あ、あと、「告白物語おおむね全部」もおすすめです! 単行本のあとがき(告白物語)を集めたものです。今は登場人物の世代が大人にシフトしてきている模様。絵が少し華やかになって、相変わらずかわいい。

◇柊あおい
「耳をすませば」など。
スタジオジブリで映画化されたので、ご存知の方も多いのでは。ほかに、「星の瞳のシルエット」や「銀色のハーモニー」なども全国の乙女の胸をときめかせた作品だそうな。銀色~ はうちに全巻あったはずなのになぁ~~! 女の子のほっぺたがの感じがとても可愛い。あと、男の子がただ優しいだけじゃないのがいい。

◇和月伸宏
「るろうに剣心」など。
るろ剣! 真面目な漫画でしたね、真正面から来た漫画でした。作者さんが、一生懸命、考え抜かれたのだろうなと。絵も綺麗。少年時代に読んだけれど、また読み返したいです。

安倍夜郎
「深夜食堂」など。
食堂だけに、食べ物にまつわった人間模様を描いたお話です。食べ物がおいしそう! 登場人物の面々と次第に、自分も顔見知りになっているような気持ちになります。人情話とでもいうのかな、絵もカドのない絵です。「生まれたときから下手くそ」という、作者さんの幼少からの身の回りのこまごまを描かれた作品もおすすめ。懐かしい感じのする温かいお話です。

◇真造圭伍
「ぼくらのフンカ祭」など。
こんな友達ほしかった。

◇ONE
「モブサイコ100」
「ワンパンマン」の原作者のかたです。モブ~ のほうは、絵も描いていらっしゃいます。これも、考えて考えて描いていらっしゃるのだろうなと伝わってきます。真面目。主人公の今後はどうなってゆくのかなぁ。

◇高尾滋
代表作はいろいろ。
初期作品「人形芝居」の頃からのファンです。読み易いおすすめは「ディアマイン」という作品。絵が可愛いのなんのって。主人公の少女に好感が持てます。ところで作者さんのカラー絵は、日を増すごとに見事になっていくなぁ……。

◇羅川真里茂
初期の代表作は「赤ちゃんと僕」。
笑いと感動とほのぼのと、ぎゅっと詰まったお買い得品。登場人物のひとりひとりが頑張って生きていて、時にきれいごとだけでは終わらないけど、でも最後はにこっと笑える。ほっとする。そんな仕上がりの作品群です。シリアスな場面もあるけれど、全体的に笑えるところが多い……、人間、泣いてばかりじゃ暮らせないなと思えてきます。作者さんはきっと、観察の得意な方なんだろうなぁ。

◇望月花梨
どれも同じくらい代表作。
「コナコナチョウチョウ」、「チョコレートダイアリイ」を読んだ時の衝撃。何だか変な、不透明の水彩絵の具のついた筆を洗ったミズのような、何とも言えぬ――。でも、ぐいぐいと惹き込まれて、最後まで読んでしまうのです。当時はふにおちず、ざりっとしたようなどろっとしたような触感を持て余していましたが、後で読むと、過敏なほどの思春期の活写だなと思った。作品は次第にまろやかになってゆきます。全作品を集めたいなぁ。「鍵」もよかった。

◇津山ちなみ
「HIGH SCORE」
ギャグ漫画家さんです。内容がブットビで、不謹慎! とお怒りになる方もあるのではと思いますが、しっかり読むと、筋が通っていて、作者さんはとても平衡感覚(比喩です)の優れた方なのだなとつくづく伝わってきます。オチで、はぁ~~~、なぁる、してやられたぜっ! と思うこと多々。中学生の頃から20年以上も「HIGH SCORE」を描いていらっしゃるという、天才でもあられる。そして、その試行錯誤の年月こそが今の面白さに繋がっています。5巻~8巻前後が一番ブットビだったかな。作中漫画の「HIGE SCORE」もスンゲェ面白い。

◇九井諒子
「ダンジョン飯」
有名。絵はしっかりと骨肉を感じさせます。苛烈に過ぎる筆致でなく、淡々とした絵なのですが、お話は中々に凄い。違う人がおなじ筋で描いたら、また全くことなるものになりそうです。今まで(~H29/08/15)のところ、シリアスになりすぎず、いつも理性を欠かず、笑いを交えてお話が進行します。こういう世界で、こういう人間のふるまいって、こうかもしれない……、と、思わせてくれます。ファンタジーのそれらしさの演出や話の組み方、そして豆知識に至るまで、知的なかたなんだなと察せられます。「ダンジョン飯」の前に、3作、短編集も出版されています(「竜の学校は山の上」、「竜のかわいい七つの子」、「ひきだしにテラリウム」)。わたしはひきだし~ から入ったファンです。こちら3作もとても面白いのでお勧め。

◇長崎ライチ
「地球に生まれちゃった人々」、「ふうらい姉妹」
地球~ は、あー、人ってこうよ、うんうん。と頷けます。「ふうらい姉妹」は、ヘンで面白い……。

◇平尾アウリ
絵が可愛い♡ 百合ものです。

 

 

現在好きな漫画家さんは、大まかにこのくらいです。
作中の内容には敢えてできるだけ触れていません。
気になる方がいらしたら、検索してお買い上げになってみてくださいね!

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